太郎の家族からは、本件事件の公表から1年を経過しても損害賠償について進展がないことなどについて疑問や不安が示されたことから、原告は、太郎の家族と協議して、刑事裁判の経過を見守ることについて理解を得た上、裁判の様子について状況を報告することとした。

　a　腸（直腸）が穿孔し，腸の外にものが漏れると，そこに漏れたものが溜まり，袋状になる（膿瘍腔）。そして，炎症が起きると壁ができて膿瘍壁を作る（速記録32頁）。

　一方、看護記録には、ドルミカムとセルシンの投与を続けて、「ミオブロック3アンプルを静脈注射」と記載された。

　　原告の後遺障害逸失利益を基礎収入額四四〇万九九三〇円、労働能力喪失率五六パーセント、労働能力喪失期間を三七年（ライプニッツ係数一六・七一一）として、ライプニッツ方式により中間利息を控除して算定すると、上記のとおりとなる。